ちなみちゃんの幸せ

 うぅ、寒いよぉ〜。やっぱり長いのにするんだったなぁ。
 もう12月だもんね。冷たい風があっちにもこっちにも。電車のガタンガタンって音も、ピキピキして聞こえてくるんだよね。
 
 みんな急いでるにゃぁ……。あ、あのコート暖っかそうだ。黒い襟の毛がふさふさ。
 ふさふさ、ふさふさ……、ああん、ああいうの欲しいな。でも、わたしのちょっぴのこづかいじゃ、ダメダメだ〜。
 
 でもでも、デニムの超ミニにフリンジ・茶のブーツのスタイルだって、イケなんじゃないかにゃぁ。
 ほら、チラ。冬にナマな太腿もセクシーでしょ?
 あ、ごめん。背広のおじさん。見えちゃった?
 
 あらら、目を逸らしていっちゃった。わたしもイチオウ、いまが旬の女子高生だもんねぇ。イキのいいのはおきらいですかぁ、なんて。
  
 ちょっと縦ロールの入ったレイヤーもカワイイでしょ?
 目もパッチリ。
  
 スタイルは、ちょっとだけ、ほんとにチョビっとだけど、自信があるノダ。
   
 ヘヘヘ。
 
 今日は何して遊ぼうかなぁ。陸くん、最近付き合い悪いし。部活してる時の陸くん、すっごくカッコイイけど。
 
 たくましい背中。見てると、ドキドキ。はやく振り向いてくれないかなぁ、って思って待ってるんだよね。でも、ボール追っかけてる時の陸くん、わたしのことなんてゼンゼン頭にないから。
 
 昨日もちょっと寂しかったのかにゃぁ。
 
 今日は一緒に帰れないから。悪いな、千波美。
 え〜、もう、陸くん、ボールが恋人ぉ。わたし、さみし〜い。
 言ったら、頭をポンポンと叩かれて。
 よしよし、明日、デートしよな。
 やだやだ、そんなんじゃごまかされないよ〜だ。  
 
 はぁ、やっぱり、うんって言っとくんだったかにゃぁ。
 街をブラブラしてても、楽しいこと、あんまりないし。服でも見に行こうかな。でもでも、オサイフやっぱりさみしい……。
 
 チャカチャカチャカチャン〜♪
 
 あ、カイちゃん。
 
 は〜い。
 ちな、いま何処? 外?
 うん、駅前のスクエアSt.だよ。
 やっぱ……。
 
 あ、カイちゃん怒ってる。  
 あんたね、昨日自分で言ったこと忘れた?
 え?
 何か約束したっけ。
 陸くん、イケズだからさみしい〜、カイちゃん買い物付き合って……。
 あーっっ! ゴメ! 忘れてたぁ。
 もういい。ため息。
 カイちゃんの顔がホワンとアタマの中に……。
 
 ふっとい眉と眉の間が思いっきり近づいて、シワが寄ってるにチガイない。
 
 オトコでも拾って遊んでな、あんたは。
 ええっ、やだよ。陸くんのオサソイ断っといて、いくらなんでもじゃないぃ。
 今更。どうせ、もう目移りしてんじゃないの、その辺のカッコイイのに。
 ブーッ! そんなことないよ〜。わたし、ココロは陸くん一筋……
 
 あ! あの茶色の皮ジャンの背中、何か陸くんに似てる。髪はうんと短くて、ちょっと違う感じだけど。背も凄く高いし。肩幅広いぃ。
 ああ、ゴミゴミの中に混じっちゃう〜。
 
 おい、ちな、聞こえてる。
 プチッ。
 
 
 チョンチョン。
 ちょっと目は見れないにゃぁ。顔まで陸くんに似てたらどうしよう。
 
 あのぉ、お兄さん。(お一人ですか)
 
 はれ、返事がないよ。逆ナン失敗〜ってかな。
 
 お、千波美ぃ!
 
 あれ? 気持ちよくって、うんと遠くまで響きそうな声。あれ、あれ?
 上を見たら、あ、陸くん!
 
 どうせここだろうと思ってさ、千波美がぶらぶらしてるって言ったら。
 ピンクのブラウスにかかるおっきな手。キリリとした眉の下の、優しい目。もう、誰よりカッコイイ顔なんだもん。で、でも。
 か、髪の毛短いよぉ、陸くん。
 おお、床屋帰り。千波美みっけってデートのつもりだったんだ。
 えーっ、わたしのためにぃ?
 だってさ、ここんとこ試合バッカでちなに付き合ってなかっただろ?
 う、嬉しいよぉ……。
 陸くん、だ〜い好き!
 チュッ!
  
 
 
 どこ行く?
 う〜ん。(う〜ん)陸くん決めて。
 じゃ、映画にしようか。
 こわいのは、ヤダからね。
 はいはい、わかってるよ。
 
 
 
 映画すごく、すご〜く、ロマンティックだったぁ。
 俺が息絶えても、君の命がある限り、俺は生きている。
 はにゃ〜。陸くんにそんなこと言われたら、わたし気をうしなっちゃうよ。でも、でも、陸くんが死んじゃったりしたらヤダ。ゼッタイヤダ。
 と、陸くんが肩を抱いてきた。
 メシ、うまかったよな。
 うんうん、ちょっと辛かったけど、あのチリコンカン、おいしかった〜。
 映画もごはんもいうことナシ! とと、後は、ね。
 肩の手がギュッと引き寄せてきた。
 うう〜ん。とってもいい感じだにょ。
 
 陸くん、キスじょうず。
 髪の毛短くしたら、またカッコ良くなったみたい。
   
 目を閉じたら、唇だけ。わたしも一杯舌でクチュクチュしちゃう。
 陸くんのざらざらが口の中で暴れちゃって……。ヤダ、もうアタマくらくらしてる。
 うう〜ん、だって、もう二週間もシテなかったんだもん。
 
 じんわり、ジワジワ……。
 
 ルルル〜。裸の陸くんの身体をナメナメ。
 ふふ、くすぐったそう〜。
 ちな、こそばゆいって。
 そ〜う? なら、ここは?
 
 むにゅ。
 まだちょっと柔らかい先っぽを、くちびるの中にちょこっとだけ入れる。
 アン、ビクビクってした。いっつもながらぁ、カワユイ。
 血管が浮いてる太い幹を指でくくって、で、ユルユル。
 固くなってねぇ〜。おっきくなってねぇ〜。
 口の中でウンとハリハリになる先っぽ。
 つるつるの裏側を、舌でレロレロ。
 ムギュギュギュ……。奥まで飲み込んだら、気持ちイイ?
 目だけで上を見たら、ちょっと苦しそうな、陸くんの顔。
 耳たぶと首筋をくすぐられると、ジンジン。
 イキたい?
 幹から手を離して、お尻に手を回して。
 あ、タマタマが固くなってる。モミモミ。
 口、窄めるね。あ、ちょっとわたしもイイ感じ。
 ち、な……。
 うん、いいよ。イッパイ出して。
 あ!
 ビクビク。あ、喉の奥に当たってる。ちょっと苦しいけど……。
  
 ふぅ……。
 陸くんのため息。
 ふふ、気持ちよかったみたい。
 でもでも、本番はこれからだにょ。
 
 千波美、好きだよ。
 うん、わたしも。陸くん。
 
 今日は立ったまま、後ろから抱きかかえられちゃった。
 オッパイが揉まれると、ナメナメしてた時から溢れ始めちゃってたあそこが、もっととろけるのがわかって。
 う〜ん、ちょっと恥ずかしいにゃ。
 あん、そんなに揉まれたら、かたち崩れちゃう。
 髪の毛が払われて、耳にあっつい息。
 太い腕。
 やだ、乳首がコリコリ。すごく、感じやすくなってるみたい。
 
 陸くぅん、触ってぇ……。
 どこを?
 もう。(でも言葉遊びスキスキ)
 下のほう。
 わかんないよ千波美。それじゃあ。
 ビショビショのところ。イッパイ、溢れちゃってるところぉ。
 ここ?
 うん、そこ。(あ、指が入って……)ダメぇ。
 ダメ? ダメなら止める?
 ……ううん、イジワル。
 二本、かき混ぜて、ああ、クリちゃんもつままれちゃうとぉ。
 欲しいよお。
 何が?
 もう。エッチなこと、言って欲しいんだよね。
 陸の太いの。頂戴。いっぱいぃ。わたしの濡れ濡れのあそこに、おっきな注射が欲しいの。ビクビクってぇ。
 
 アン!
 
 壁に手を付いても、身体がどんどん下がっていっちゃう。
 お尻だけを突き出す格好。
 あ、陸くんの、すごく大きくなってる。
 えぐってる。わたしの中。
 奥に、届いてるよ。ああ、ダメ。キモチ良くなりそう。
 
 パンパン。
 パンパン。
 部屋には音が響いて。
 ああ、イイ。
 アア……。
 エッチの時の声って、わたしのじゃないみたい。
 このまま感じちゃいたい……。
 
 でも、陸くんも一緒に。
  
 陸くん、いきそう?
 う、ごめ。もうちょっと。ちなは?
 もうダメそう……。でも、陸くんと一緒にイキたいよぉ。
 コンちゃん越しじゃぁ、二回目はキツイよね。
 
 ね、今日はこっちでもいい? お風呂でちゃんとキレイにしてきたから。
 俺はいいよ。でも、ちな、いける?
 うん、今日はだいじょぶ。すっごく感じやすくなってるもん。
 
 自分の指で、シワシワにヌメヌメを塗って……。
 押しつけてくる陸くんの先っぽ。
 あ、ア……。
 きっついのは最初だけ。入っちゃうと、あっけないくらい。
 
 ゆっくり、出入りする陸くんの太いの。
 お尻を貫かれてると、ちょっと息が苦しくなる。
 背中がジンジンとしてくる感じが、ちょっと変。
 アン、ダメダメ。そんなに激しくされると……。
 
 カプカプ、カプカプ。
 
 すごい音がしてる。
 手を伸ばして、クリちゃんに触ると……うわ、こんなにぃ。
 あ、あ、あ、お尻、あっつい。
 凄い勢いで出入りする陸くん。
  
 もう、ダメ。
 
 ベッドに身体をあずけたら、陸くんの身体が背中にピッタリしてきて。
 ちな、イイか?
 うん、い、きそう。(あ、そんな奥まで……)
 イクぞ、ちな!
 前も、ジンジンしてて……。あ、アン!
 ウッ!
 い、イイ。いっちゃうぅ〜。
 ビクビクッって、した。お腹の中で飛び散ってる……。
 
 あ、キモチいい。
 
 久しぶりにお尻でいっちゃった。へへ。
 ちょっと恥ずかしいにゃ。
 
 あ、溢れてきちゃった。や〜ん。
 
 
 
 はぁ、キモチ良かった。陸くんは〜?
 ああ、良かったよ。ちょっと、ヒリヒリするけど。
 あ、やっぱお尻の方じゃきつかった? 入り口カタクなっちゃてたかなぁ。
 はは、何か千波美らしいな。
 え?
 いいや、なんでもないよ。そういや、さみしくなかったか。ずっとちなのこと、ホッポリ放しだっただろ。
 うん、ちょっとね。(ホントはすご〜く)
 
 肩にかかるあったかい手。ナデナデされてると、とおっても、シアワセだにゃぁ……。
 陸くんのアイを感じちゃう。
 あ、でもでも、きょうのわたしって。
 
 ね、陸くん。
 ん?
 もし今日さぁ、陸くんが来てくれなかったらぁ、わたし、他の子と遊んでたかも。
 子って、別のオトコとか?
 うん。
 軽く吐いた息がアタマの上。
 そんなこと、いちいち気にしてないよ。千波美は、楽しい事好きだろ?
 だって、遊んだら、しちゃうよ。
 はいはい。いまさらナンだっての。前科何十犯だよ、そんなこと言ったら。
 へへへ、なんか急に気になっちゃったぁ。う〜ん、陸くん、好き好きぃ。
 
 キス。
 陸くんの太い腕。とっても、とっても安心だにゃ……。
 好きだよ、陸くん。
 チュッ!

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